ナルト 片腕。 ナルトのこのシーンめっちゃ衝撃的だったよな・・・(画像あり)

#ナルサス #腐向け 彼の片腕

ナルト 片腕

本日8月2日に『NARUTO -ナルト- サスケ烈伝 うちはの末裔と天球の星屑』発売になりました。 本日は発売を記念して、本編中の序盤の試し読みを公開させていただきます。 シリーズの立ち上げについては あらすじ NARUTO世代の読者に贈る新たなノベライズ 「NARUTO烈伝シリーズ」第2弾! うちはサスケが向かった先は人里遠く離れた天文学研究所。 六道仙人の痕跡を探るため、サクラとも合流して潜入捜査を進めるが、そこではとある計画が進行して...。 「生と死とは」「夫婦と相棒とは」その答えを求めて、二人の戦いが始まる... ! カバーイラストは原作・岸本斉史描き下ろし! それでは、物語をお楽しみください。 序章 眠れない。 男は、痩せた身体を冷えたシーツに押しつけた。 室内にいるはずが吐く息は白く、綿もろくに入っていない掛布団をいくら身体に巻きつけたところで、胴ががたがた震えるのは止められない。 汗と垢の染みついた煎餅布団を寝床にして、そろそろ半月になるだろうか。 寝るたび身体中にアザが増えていくので、ちっとも休んだ気にならない。 せめて隙間風の来ない場所で眠れたら、少しはマシだろうに。 うらめしい気持ちで重たいまぶたを持ち上げ、男は暗い部屋に目を凝らした。 六畳ほどの狭い部屋に、雑魚寝する大人が四人。 年次がモノを言うこの場所で、新入りの自分に一番寒い場所があてがわれるのは当然で、異議など唱えられるはずがない。 寝返りを打ったら床が硬くて、うめき声が漏れた。 「チクショウ……なんでオレが、こんな目に……」 ほんの半月前まで、男は烈陀(レダク)国の首都にある刑務所にいた。 自由はなくとも、最低限の暮らしは保証されていて、ここよりよほど安全で快適だった。 刑期を終えたらまた適当な罪を犯して出戻ろうかと思っていたくらいだ。 ところが、ある日突然移送が決まった。 寒冷地での土木作業に従事させられる、とだけ聞かされた。 肉体労働なので、若くて健康な囚人にしかやらせられないと。 はたして連れてこられたのは、荒涼とした山脈の峰に建つ、石造りの天体観測施設だった。 タタル天文学研究所。 問題なのは、研究所のある場所が、春先でも平気で氷点下になるほど極寒であること。 そして、支給される食事も服も部屋も、どう考えても家畜の方がマシという環境下で、朝から晩までロクに休みもなくひたすらに冷たい土を掘らされていることだった。 「なんで……オレが、こんなことに……」 かたかた震える奥歯を嚙みしめ、布団の端をぎゅっと握った。 連日の作業ですっかり皮の剝けた手のひらに、土で汚れた爪が食い込む。 男の罪状は、強盗殺人だった。 三年前の冬の日、食うものに困ってたまたま目についた家に押し入り、金目のものをありったけ盗んだ。 家にいた若い夫婦と二人の子供を縄で縛ったまま放置して逃げたら、二日間誰にも気づかれず全員凍死したそうだ。 それで四人も殺したことになるんだから、たまったもんじゃない。 こっちに殺意がなかったんだから、あれは事故だ。 大体、食うものがなくて他人の家から盗んだんだから、正当防衛みたいなもんじゃねえか。 なんでオレがこんな目に遭わなきゃなんねえんだよ。 不満が、水のように胸にしみていく。 もう限界だ。 男は、天井の柾目を見つめながら決意した。 囚人たちの生活は、銅鑼の音で管理されている。 起床時間を告げる鈍い音がゴンゴン鳴り響くと、疲れきった囚人たちはゾンビのように起き上がり始める。 寝過ごせば、彼らを見張る巡邏(じゅんら)たちに容赦なく警棒を食らわされるから、みな時間には正確だ。 大きな目ヤニを唾でぬぐったり、湿疹だらけの腕をぼりぼりかいたりしながら、あくびまじりに部屋を出ていく。 食事は日に二度。 野菜と麦をぐちゃぐちゃと炒めたような、豚も食うか怪しい献立ばかりだ。 食堂から伸びる列に並び、男は深呼吸をひとつして、ギラつく気持ちを抑えた。 眠気の残る身体の重たさとは裏腹に、神経は冴え返って興奮している。 横入りしてきた男に足を踏まれても、後ろの男が耳のすぐ近くで痰を吐いても、今朝は気にならなかった。 今日、ここを出ていく。 脱獄する。 朝食の配膳を受け取って、男は囚人たちでごったがえした部屋の中を見渡した。 どうせ脱走するのなら、誘ってみたいやつがいる。 食堂とは名ばかりの粗末な部屋には、がたつく卓子と丸太をぶつ切りにしただけの椅子が並ぶ。 お目当てのやつは、窓際の、いつもの席に座っていた。 収容者番号四八七番。 サスケ。 珍しいのは名前よりもその容姿だ。 混じりけのない、黒ひといろの髪と瞳。 顔立ちは彫深で線が細く、鼻筋の美しさの目立つ横顔といい、完璧に整った目鼻立ちがよくわかる正面顔といい、どの角度を切り取っても実に絵になった。 間近で見ていると、本当に自分と同じ生き物なのかと疑わしくなるほどだ。 それほどの容姿を持って生まれながら無口で愛想がなく、いつも猫のようにそっけなくしているのもまた、周囲の気を引いた。 それでいて、誰も手を出せないほど強いのだから厄介だ。 サスケがここへ来た初日、物珍しい新入りに早速ちょっかいをかけに行った古参連中は、一秒後には全員関節を外されて地べたに這いつくばっていた。 激痛に泣く男たちを見下ろし、サスケの口から発された警告は実にシンプルだ。 ほとんどの囚人にとって、サスケは近寄りがたい存在だ。 男にとってももちろんそうだったはずが、今日で脱走すると腹をくくったら自然と声をかけることができたのだから不思議だ。 男は、サスケの正面に腰を下ろして口を開いた。 「あ、あのぉ」 想像の中の自分の声はもっと力強く、闘志に燃えていたのに、いざ実際に声を出したらおどおどと弱気に響いた。 「え、えと、あなたも……し、忍ですよね」 サスケは、窓の外に投げていた視線を、男へと向けた。 「何の用だ」 黒い瞳に見すくめられ、身体の奥がきゅうっと震える。 「ぼ、僕、いや、おっ、オレもなんです。 風の国出身で……アカデミーを卒業できなくて親に見放されて……こんな国まで流れついたけど、今でもチャクラを練るくらいはできる。 ホラ……」 箸の先をチャクラコントロールで指の先に吸いつけ、ゆらゆらと揺らしてみせる。 どうだと果敢にサスケを見やれば、黒い瞳はすでに男から興味を失って窓の外を眺めていた。 無視か。 舌打ちをこらえて、男はサスケをじろりとにらんだ。 ……こんな僻地の国に収監されているくらいなのだから、自分だってたいした忍じゃないくせに。 サスケは、しきりに窓の外を眺めながら、きれいな箸使いで、ひしゃげた鉄皿に一緒くたに盛られた筍やらわらびやらを、器用に三角食べしている。 不愛想な男だが、ちょっとした動作のひとつひとつに、おそらく本人にとっては無意識の育ちの良さが滲んでいた。 人間の屑がそろったような囚人たちの中にあって、サスケの存在は、誰の目にも明らかに異質だ。 「ぼ、僕と組みまへんかっ」 サスケの食事が終わるのを待って、男は切り出した。 緊張していたので、嚙んでしまった。 「どういう意味だ?」 「脱走ですよ。 こっ、ここから逃げるんです……あなたも、チャ、チャクラコントロールくらい、できるでしょう? あの、ぼ、僕たちなら……塀を登って、逃げられるし」 天文学研究所は、石を積み重ねた塀に、四方をぐるりと囲まれている。 高さは約十メートル。 下から見上げればデカく見えるが、チャクラを使えば登れない高さではない。 「僕は、も、もう限界なんです。 あ、あなたも、でしょ?」 サスケは無表情に、男の顔を見た。 「お前にオレの何がわかる?」 「わかりますよ……普通の人間じゃないってことくらい」 やっと、つっかえずに最後まで話せた。 サスケのような男が、一体どうして、何をやらかしてこんな場所にいるのか、男には見当もつかない。 それでも、彼が、こんな所でつまらない労働に駆り出される毎日に満足しているとは思えなかった。 「一緒に、逃げましょうよ。 こ、このあと、みんな、午前の作業に、向かうでしょ……そのドサクサで、塀を越えるんです」 「やめておけ。 塀の外に出たところで荒れ地が続くばかりだ。 一番近い集落まで歩いて二日もかかる。 行き倒れるのがオチだろう」 「さ、山菜だって、木の実だって、いくらでも採れますよ。 ここにいるより、は、遥かに立派なものが食べられるし……それに、ほら、霧も出てる。 瑪瑙(めのう)の目をあざむくには、今日しか」 「警告はしたぞ」 サスケは短く言って窓の外を一瞥すると、空いた皿を持って立ち上がった。 狭い通路で立ち話をしていた囚人たちが、サスケの姿を見るなり慌てて端によけ、道を譲る。 「ここから……出たくないんですか!」 駆け寄った男に摑まれた腕を、サスケはごく自然にほどいた。 「悪いがオレは、望んでここに来たんだ」 「……え?」 ここに? 望んできた? 呆気にとられる男を残し、サスケは食堂を出ていく。 サスケの姿が見えなくなるのを待って、男は乱暴に卓子の脚を蹴った。 バカにしやがって。 まあいいさ。 お前はこのクソみてえな場所にずっと沈んでろ。 オレは、自由になる。 皿の中でゴタゴタになった朝食をかっくらい、男は足音荒く廊下に出た。 囚人たちがあちこちに座り込んで雑談するのをしり目に突き進み、外に出て敷地の塀を見上げた。 作業開始までまだ時間がある。 巡邏たちが外に出てくる可能性は限りなく低いはずだ。 塀の警備につく者はいない。 刑務所とは違い、ここの巡邏たちは基本的に作業警備しかしないし、取っかかりも何もない石の塀を十メートルも登れる人間などいやしないとタカをくくっているのだ。 残念だったな。 オレには登れんだよ。 男は、なめらかな石の塀に、そっと手のひらを合わせた。 昔受けた授業を思い出しながら、チャクラを練って手の表面に集中させる。 ぴたりと、石の表面が肌に吸いつくような感覚。 男は、塀を垂直に這うようにして、カエルさながらに登り始めた。 遠くに、囚人たちの喧騒が聞こえる。 登り始めてまだ数分。 この時間に、外に出てくる者は少ないはずだ。 所長や巡邏も、本棟で食事をとっているはず。 大丈夫。 いける。 見つかる前に登りきれる。 瑪瑙さえ、現れなければ。 身体は、想像よりずっと軽かった。 もう半分ほど登ったが、疲労はない。 あと一時間だって登り続けられそうだ。 じゃり、と砂を踏む音がして、男は地上を振り返った。 黄色い瞳と目が合って、首筋がぞわりとけばだつ。 「……ッ!」 見つかった。 瑪瑙だ。 まずいまずいまずい、早く逃げろ!! 慌てた男は、チャクラコントロールの配分に失敗した。 塀に触れた手がずるりと滑り、身体が宙に浮く。 落ちる、と思った瞬間、脇腹に、焼けつくような痛みが迸った。 同時に、すぅっと血圧が落ちていく。 こぼれていく意識の中で、自分の脇腹に深々と嚙みついた瑪瑙と確かに目が合った。 第一章 男の身体に牙を突き立てたまま、瑪瑙は音もなく着地した。 口をぱかっと開けて、咥えていた男の身体を地面に落とす。 「……ぅ……」 這って逃げようとする男を踏みしめて乱暴に転がし、鉤爪のついた前足を肩甲骨のあたりに引っかけて、ずるずると引きずっていく。 中庭まで来たところでようやく止まり、真っ赤な口を開け、男の右肩に食いついた。 「あああぁッ!」 男は悲鳴をあげ、身体をのけぞらせた。 肉が裂け、ぼとぼとと滴る血が腹の出血と混じって、みるみるうちに赤い水たまりを作っていく。 早く頭なり胸なり食って楽にしてやればいいものを、瑪瑙は男の身体をひっくりかえすと、今度は尻の肉を浅く食いちぎった。 肉の繊維が糸を引き、男は頭を押さえつけられたまま砂を食って泣きわめいた。 瑪瑙が脱走者をゆっくりと味わうのも、ほかの囚人たちから見える中庭までわざわざ引きずってきたのも、全て見せしめのためだ。 逃げようとすれば、お前らもこうなると。 「うわ、えっぐー……」 「まだ生きてるよ。 かわいそーに」 ツルハシを肩にかついだ囚人たちが、遠巻きに見物して眉をひそめる。 遊ぶように肉を裂いていた瑪瑙がやっと臓物にたどり着き、ピチャピチャという水音が聞こえてくる頃には、ようやく男の悲鳴もかすれて聞こえなくなった。 「さあ、野次馬はそれくらいにして。 早く持ち場につきなさい」 背後で低い声がして、労働者たちは一斉に縮み上がった。 銀縁の眼鏡をかけた細身の男が、ゆっくりと建物から出てくる。 タタル天文学研究所所長、ザンスール。 ここの最高責任者にして、瑪瑙の主だ。 「さっさと動かないと、瑪瑙のデザートにしますよ」 軽い口調で言うザンスールの声色にはぞっとするような威圧感があり、冗談だとわかっていても、労働者たちは本気で青ざめてしまう。 それぞれの持ち場へと散っていく人波に紛れ、サスケは、こっそりと瑪瑙を観察した。 瑪瑙は、大きな長い尾をぶんぶん振ってバランスを取りながら、上半身を器用に傾けて、血肉の剝けた腹に頭をうずめている。 硬い皮膚に覆われた顔は真っ赤に染まり、黄色い双眸だけがらんらんと輝いている。 二足歩行で歩き、角質に覆われた分厚い皮膚と錐型の牙、そして鋭い爪を持つ、巨大なトカゲ。 立って歩いているときの体高は八十センチほどだが、頭のてっぺんから長い尾の先までを測れば二メートルは下らないだろう。 すさまじいのはその脚力で、胴体の直下から生えた二本の脚は恐るべきバネを備え、十数メートルの距離を一足飛びに移動してみせる。 ここは刑務所とは違う。 巡邏たちは看守のように囚人たちの生活を四六時中見張っているわけではないし、囚人たちが暮らす房や各棟の玄関にも鍵はついていない。 それでも、ここに暮らす囚人たちは、従順に規則に従う。 その理由が、瑪瑙だ。 敷地内を厳然と見張り、規則を犯す囚人を容赦なく食い殺す瑪瑙の存在があればこそ、ここから脱走しようなどと考える者は、めったに現れないのだった。 天文学研究所に集められた囚人たちの作業といえば、主に地面を掘り起こすことだ。 農作業用の鍬で、霜の混じった土をザクザクと削り取っていく。 大きな岩や硬い塊に出くわしたら、慎重に掘り出して撤去する。 その繰り返し。 巨大望遠鏡の土台を築くために必要な作業らしいが、古株が言うには、もう一年近く延々とこの作業ばかりやらされているそうだ。 「あー、さーみぃ……」 すぐそばで作業をしていたジジが、鍬を自分の腹に立てかけて、ゴシゴシと両手を擦り合わせた。 午前中は特に底冷えがひどくて、青っ洟(あおっぱな)も落ちる前に凍りそうなほどだ。 「サスケ、お前寒くねえの?」 「寒い」 正直に答え、サスケは鍬の柄を手のひらに擦りつけて、摩擦熱でわずかばかりの暖を取った。 過酷な環境下での任務には慣れっこだが、寒いもんは寒い。 「あー、やってらんねぇ。 なんでこんな寒ぃところに研究所なんて作ったかね。 薙苓(ナガレ)じゃとっくに雪が溶けてるってのに。 こんな生活が続いたら凍死しちまうっつの。 あー、でも、今朝のやつみてえにバリボリ食われるくらいなら、眠ったまま気持ちよく凍って死んだ方がいいかもなぁ」 単調な作業に飽きたのか、ジジのおしゃべりが止まらない。 ジジはサスケと同房の囚人だ。 食うものに困って盗みをはたらいた罪で、最低服役六か月。 サスケとは同い年で体格も近いため、同じ作業区画を割り当てられたりと、何かとペアを組まされることが多い。 鼻を赤くして、しきりに指先を擦り合わせていたジジは、突然「うおっ」と声をあげた。 「やべ、マメつぶれた。 あ、でも、ラッキー。 これで医務室行ける」 「医務室に何かあるのか?」 「知らねえの? 新しく来た女医さん、美人で優しいって評判だぜ~」 ニヤついたジジが「しかも独身。 恋人もナシ」と付け加えたので、サスケは首をひねった。 「なぜ独身だとわかる」 「だって、指輪してねえもん」 指輪? なおも不可解そうなサスケの顔を見て、ジジは「あ、そうか」と気がついて続けた。 「お前、よその国から来たんだっけ。 烈陀国の風習でさ、結婚するときに指輪を交換し合うんだよ。 左手の薬指に指輪をつけてるのは、既婚者の印。 で、その女医さんは指輪をつけてないから……あ、やべ。 巡邏だ」 近づいてくる見回りの巡邏に気づいて、ジジは私語を打ち切った。 歯の欠けた鍬を持ち直し、がりがりと地面を削って、真面目に作業しているフリをする。 これ見よがしに警棒を抜いて歩いてきた巡邏は、じろりとジジをにらんだが、サスケとは目を合わせようとしなかった。 怖いのだ。 巡邏が行ってしまうなり、ジジは鍬を放り出して、溜めていた白い息を吐き出した。 「あー、だりーしさみーし、やってらんねえ」 同感だ。 サスケはため息まじりに、背後を振り返った。 剝き出しの山肌が連なる山脈の頂に、タタル天文学研究所が静かに佇んでいる。 標高五千メートルの頂に建つ、厳戒の石牢。 かつて、あの六道仙人が滞在したと言われる場所だ。 六道仙人が、このタタル天文学研究所に滞在した当時の記録を集めること。 それが、サスケがここへ来た目的だった。 火の国にいるナルトは、とある病に苦しんでいる。 そして、この地に残る六道仙人の記録をかき集めることが、サスケが今ナルトのためにとれる、ほとんど唯一の行動なのだ。 今回ばかりは、ほかにできることのない自分がもどかしい。 伸び放題の前髪の陰から、同房者の切れ長の目が、不可解そうにこちらを見ている。 「いや、なんでもない」 「ホントか? なんかすげえ深刻そうな顔してたぞ」 「気にするな」 ごまかすと、サスケは片腕で器用に鍬を握り直した。 夕食を終えて自分の房に戻ってきたサスケは、鉄格子の扉に手をかけるなり、ひしゃげた悲鳴に迎えられた。 全部で三人いるサスケの同房者のうちの一人、ペンジラだ。 対面にはジジがあぐらをかき、二人の間には、茶碗とサイコロが転がっている。 「ジジ、てめェこの野郎! ゾロ目出しやがって!」 「わりーな、煙草もらうぜ」 ジジがにやりとして、床の上の煙草を自分の方へ引き寄せる。 どうやら、チンチロリンで遊んでいたところらしい。 娯楽のない収監生活の中で賭け事にハマる囚人は多いが、ペンジラは娑婆にいた頃からのギャンブル狂だ。 といっても下手の横好きで、負け越しの連続で借金が溜まり、返済のために持参金目当ての結婚詐欺を繰り返して捕まった。 最低服役一年。 「あ、サスケ。 一緒にチンチロやろうぜ~」 サスケに気づいたペンジラが、性懲りもなく、茶碗の中のサイコロを鳴らした。 「オレはいい」 「なんだよ、つれねえな」 つまらなそうに口を尖らせると、ペンジラは部屋の隅へと首をひねった。 「ガンノ! お前はやるだろ? お絵かきなんてやめて、そろそろこっち来いよ」 三人目の同房者、ガンノに声をかける。 部屋の隅に、卵を抱いた鳥のようにうずくまっていたガンノは、ペンジラに背を向けたまま、 「今はだめだ」 と、そっけなく答えた。 六十代半ばのガンノは、この房でぶっちぎりの年長者だ。 すっかりたるんだうなじの皮には、赤い絵の具がこすれてこびりついている。 「まだやってんのか。 飽きねえなあ」 「話しかけるな。 完成間近の大事なところなんだ」 外の作業に出ていたガンノが突然、「いいものを見つけた」と言って、赤茶色の石ころをポケットにたんまり詰め込んで帰ってきたのは、一か月前のことだった。 翌日からガンノは、手の皮がズル剝けになるのも構わず、毎朝毎晩、ひたすら石同士をぶつけて砕き続けた。 丸五日かけて全ての石を砕き終えると、今度は自分の足の裏の皮を無理くり剝がした。 そして、食事当番の連中に頼み込んでかまどの一区画を空けてもらい、朝食前後の二時間を使って、二週間近くかけて合計三十時間その皮を煮込んだ。 血まみれの足の裏にサラシを巻くガンノの姿を見て周囲は正気を疑ったが、当の本人はいたって楽しそうだった。 皮が溶けてトロみのついた煮汁と、苦労して砕いた赤茶色の粉末。 たった二つの材料がようやくガンノの手元にそろったのは、ちょうど、サスケがここに初めて来た日のことだ。 新参者への挨拶もそこそこに、ガンノはマツブサの葉の上で、両者を混ぜ合わせ始めた。 よくわからない作業に没頭している同房の男の手元をのぞきこんで、サスケは思わず息をのんだものだった。 くすんだ赤茶色の粉末は、煮汁と混じってみるみる粘度を増し、つややかな赤褐色へと変化していったのだ。 数分も練り続けると、まるで紅梅を舐めたように鮮やかなカーマインの岩絵の具が完成した。 それからというものの、ガンノは毎晩、松の葉を絵筆に、自分の足の爪をキャンバスにして、描画を楽しんでいる。 「どうせ、来週の持ち物点検の前に落としちまうんだろ」 似合わないネイルアートにいそしむ男の背中に向かって、ジジが呆れて声をかける。 「だから急いでるんだよ。 もう小指まで来た」 答えるガンノの声は、どこか楽しげだ。 国家反逆罪で、最低服役十七年。 宰相と対立する貴族の肖像画を描いたことが、ガンノの罪状だった。 父親も画家で、物心ついたときには、好きも嫌いもなく絵筆を握らされていたという。 三週間かけて作った絵の具で、一週間かけて絵を描く。 来週には消さなければいけないとわかっている絵を、そうまでして完成させたいと思うガンノの気持ちが、サスケにはわからないでもなかった。 ここでは娯楽も目標も貴重なのだ。 囚人たちは、基本的に四人で六畳の独房を分け合い使っている。 狭いスペースにそれだけの大人がそろえば衝突が起きるのも当たり前で、血みどろになるまで殴り合いをしたり、衰弱死するまで一人をイジメぬいたなんて事件は日常茶飯事だ。 そんな環境下にあって、サスケのいる房は比較的平和だった。 仲良しこよしとはいかないが、今のところ、表立った問題は起こっていない。 ガンノは芸術活動に没頭し、ジジとペンジラは賽の目の組み合わせに一喜一憂。 サスケは消灯の時間まで、ぼんやりと月を眺める。 この房は毎晩、そんな感じだ。 「なー、サスケもやろーぜー」 「最初に親やらせてやっから」 一ターン終わるごとに、ジジとペンジラは寂しそうにサスケを誘った。 「やらん」 短く答えたサスケは、小さな物音を聞いて、中庭に面した窓の方へと視線を向けた。 白く射し込む月光を、影が一瞬だけ遮る。 おそらく、瑪瑙が中庭にいるのだろう。 瑪瑙に関して、サスケには気になることがあった。 調べるなら、自由時間の今が好機だ。 「気が変わった」 サスケは立ち上がり、ペンジラの正面に座り直した。 「相手になってやる」 「えっ、まじ? やったー!」 「煙草は持ってないから、代わりに賭け金はこれでいいか」 そう言ってサスケは、懐に手を差し入れ何かを取り出すふりをして、指の先でチャクラを練った。 土遁の応用技で、土中に含まれる特定の元素比率を極限まで上げ、原子の配置をなめらかに整えて結晶化する。 手のひらの上で、ころんと赤い石が転がった。 さくらんぼほどの大きさの、どでかいルビーだ。 「え? 宝石? 本物?」 「いや、まさか。 ガラスかなんかだろ」 ペンジラとジジが、しげしげと宝石を見つめる。 サスケは肯定も否定もしなかったが、手のひらの上の宝石は物理的にまさしく本物だ。 残念ながら人工だが。 「きれいなガラス玉なんかもらってもなぁ。 火ぃつけて吸えねーと楽しめねえじゃん」 「てかお前だってもう賭ける煙草ねえだろ、さっきのゲームでオレに全部取られたんだから。 食事当番でも賭けとけ」 サスケは、茶碗を手に取った。 「煙草はいらないし、当番も変わらなくていい。 代わりに一つ、頼みを聞いてくれ」 「頼み?」 「あとで言う」 茶碗を畳の上に置いて、サイコロを三つ、握り込む。 そして顔を上げて、ペンジラに聞いた。 「一番強い出目はなんだ」 「やっぱルール知らねえんじゃん。 ピンゾロだよ。 数字の一が三つそろったやつ」 「じゃあそれを出そう」 ジジとペンジラが、顔を見合わせる。 ガンノも作業の手を止めて、サスケへと視線を投げた。 サスケは、握った手のひらの中でチャクラを練った。 サイコロを投げる間際、気づかれない程度の微風を一緒に飛ばす。 キィン、と乾いた音をたて、木製のサイコロが茶碗の中を転げた。 「まじで……」 三つ並んだ赤い丸を見て、ペンジラがあんぐりと口を開けた。 サスケの狙い通り、出目はもちろん、ピンゾロだ。 ジジとガンノも呆然としている中、サスケは悠々と立ち上がった。 「オレの勝ちだな」 「宣言してからピンゾロ出すなんて、そんなラッキーあるかよ。 イカサマだろ」 たまらず抗議したペンジラの肩を、ジジがポンと叩いた。 「諦めろって」 囚人同士のギャンブルにおいて、イカサマは日常茶飯事だ。 そして、現行犯でタネを見抜けなければイカサマはイカサマにならない、というのがここでの暗黙のルールだった。 「オレの頼みを聞いてくれる約束だな、ペンジラ」 「……あんまりハードなのは無理だぞ」 「安心しろ、簡単なことだ」 そう言うと、サスケは立ち上がって戸口に向かった。 「散歩してくるから、巡邏の見回りが来たら適当にごまかしておいてくれ」 冗談だと思ってペンジラはへらっと笑ったが、サスケが真顔なのに気づくと、慌ててサスケの足に飛びついた。 就寝前の自由時間は、房内にいる限りは何をしようと自由だが、房の外へ一歩でも踏み出した瞬間に規則違反になる。 「無理に決まってんだろ!明らかに一人足りてねえのに、どうやってごまかすんだよ!」 「布団でもふくらませておけ」 「騙されるか、そんなんで! 巡邏の連中は五歳児じゃねえんだぞ!」 ぎゃあぎゃあわめくペンジラを追いはらって、房の外に出る。 鉄格子ごしに、ジジが「サスケ!」と声をかけた。 「わかってんだろうな。 規則違反が見つかったら、問答無用で懲罰房行き。 相手が瑪瑙なら言い訳する間もなく食い殺されるぞ」 「すぐ戻る」 サスケが平然と返すと、ペンジラは「そういう問題じゃねえんだよ……」とうめいた。 読んでいただきありがとうございました。 続きは製品版(電子版も発売中)でお楽しみください。 以下のリンクより購入が可能です。

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うずまきナルトさん、結局サスケより弱くなる・・・・(画像あり)

ナルト 片腕

父親の過去なんて知ろうとも思わなかったから、例えばその右腕に常に包帯が巻かれていることも疑問に考えず過ごしていた。 母から聞かされていたのは自分が生まれる前の大戦で、世界を破滅に導こうとした強大な敵を倒す際に失われてしまったのだということ。 母は従兄を大戦で亡くしていたし、墓参りにもしょっちゅう行く。 父さんが死なないでいてくれただけでも良かった。 だから貴方がいるのと母は語った。 そういうものだと思っていた。 戦争のあった昔の時代では、死も、腕を失うこともきっと当たり前だったのだろうと。 だから、弟子入りした師匠がいつまで経っても何をするにも左腕を使わなかったり、身体をすっぽりと覆い隠すマントを脱いで現れた黒い長袖が、ヒラヒラと鳥の翼のようにはためいていたりしても、彼もまたそういう時代を生きた人だからなのだと勝手に理解し、とくに言及することはなかった。 ……するのが怖かったのかもしれない。 うずまきボルトは父の隣に座り、父と同じように見様見真似で自分の右腕に包帯を巻きつけた。 あの中忍試験三次予選の日、父を助け出すために師と五影と共に異空間に旅だったのは、ボルトにとって初めての大冒険であったし、初めて死の恐怖を味わい、またそれを乗り越えて大切なものを自分の力で守ることができた素晴らしい経験であった。 何よりそれを経て得られたのが、父親とおそろいの、包帯ぐるぐる巻きの右腕というのが嬉しかった。 自分が知らなかった何かに近づけたような気がしたからだ。 包帯の下でずるむけになった皮膚はまだ赤く、ずきんずきんと痛んだけれど、それも男の勲章というものなのだろう。 父を、家族を取り戻せたのだから。 ボルトにとっては格好悪いなんてちっとも思えない、栄誉の象徴だ。 「父ちゃんはさ、何を守るために、右手、そうなったの?」 ならばそんな疑問が浮かぶのも、至極当然だったろう。 父親は青い目を見開いた。 ボルトが生まれて十年ちょっと。 当たり前のようにあったその右腕に初めて言及されたのだから驚くのも無理は無い。 そうしてナルトは微笑むとボルトの頭をくしゃりと撫でてくれた。 「世界を守るために、父ちゃんの手、なくなっちまったって母ちゃん言ってたけど」 「そんなたいしたことじゃねぇんだけどな」 包帯の巻かれた右腕を見る眼差しを、ボルトはどこかで見たことがあるような気がした。 自分や、妹や、母に向けるものと違う目。 どこか遠く、誰かの背を追い求めるような青い目。 「これ、母ちゃんには秘密にしてんだ。 内緒の話だ」 「男の約束ってやつ? いいぜ、母ちゃんとヒマには秘密にするから」 父親との親子らしい会話には胸が高鳴る。 「ずっとケンカしてた友達と、仲直りの大喧嘩して、その時にオレもあいつも派手にやっちまって」 「……ケンカ? 戦争のときのじゃなくて?」 「まあ戦争と関係なくはねぇかもしれないんだけど……」 「どんな友達だよ、腕までふっ飛ばしてくなんて」 例えばサラダと喧嘩したとして、いくら彼女が驚くほどの怪力を発揮するとはいっても片腕が怪我するどころかなくなる規模のものなんて想像がつかない。 しかもこの、火影と呼ばれる強大な父の腕を一体誰が吹き飛ばせるのだろうか。 戦争の際に襲撃してきた異星人によるものだと説明されたほうがよほど納得行く。 「友達っていうか、兄弟っつーか……あいつとはやっぱり、よくわかんねぇままなんだけどさ。 あいつを取り戻せたなら、腕の一本くれぇ、本当にどうでも良かったし、今でもこの腕はオレの誇りだ」 はにかんだ父親の眼差しにまた既視感を覚える。 そうしてボルトの脳裏に過ったのは一人の男の姿。 黒髪で左目を隠した、隻腕の剣士。 ボルトの師であり、サラダの父であり、そしてその存在は七代目火影唯一のライバルだと伝説のように語られている。 今日の犬探しの任務が終わった後は、彼に久々に稽古をつけてもらう約束になっていた。 うちはサスケ。 うずまきボルトの、忍道の師匠であった。 サスケとの待ち合わせはいつもの修行場の森だ。 ボルトが息を切らせて駆けてその場に辿り着くと、いつのまにかその男はボルトの後ろに何事もなかったかのように立っていた。 つくづくボルトの琴線を刺激してやまない男である。 里の忍とは一線を画する、浮世離れしているサスケは街の中を歩いているより、こうした未開拓地の中にいるほうが似合っていると思う。 「任務は上手く行ったか?」 「楽勝だってばさ」 ふふんと鼻を鳴らす。 包帯を巻いた右手で自分の胸を叩いてみせれば、サスケの目が細まった。 「腕の怪我の具合は」 「こんくらい何でもねぇってば。 サスケのおっちゃんの方こそ、この前の傷とか平気なのかよ。 うちのオヤジなんて火影仕事で身体鈍ってたから、あのあと家でずーっと腰痛えとか言ってるぜ」 サスケはふっと声を出さずに笑う。 ナルトへの信頼が滲んだ顔なのが分かる。 父と師の間には、かつて同じ班に所属していたという理由では説明のつかない、何者の介入も許されぬ、かたく揺るぎない絆があるのだと今のボルトには分かる。 だがそこで彼の気が緩んだのをボルトは見過ごさなかった。 「へへっ!」 待機させていた影分身をサスケの背後に飛びかからせる。 羽交い締めのような格好にして、よろけたところを本体で飛びかかる。 黒いマントを思い切って剥いでやれば、やはりその下には布が垂れ下がっただけの左袖がある。 「……やるようになったじゃないか」 「サスケのおっちゃんが油断しすぎ」 包帯を巻いた右手でボルトはサスケの左袖を掴んだ。 間近で見る師匠は、顔や肌までもやはり浮世離れしていて、父と同い年であるはずなのに吸い込まれそうなほどに白く綺麗だ。 傷ひとつ残っていない。 前髪に隠されたところも、顎も、襟の隙間からチラリと見える首から下だって。 右袖とグローブの隙間からのぞく手首もそうだ。 まるで完璧のようなのに、左腕だけが嘘のように欠落している。 「なあ、なんで左腕、ねぇの」 父に話を聞いて、確信はないがそうだろうという予感はある。 ボルトは近道をしがちな性質を散々サスケに見せてしまったが、元々の出来は良いとは自負している。 頭もそんなに悪くない。 少なくともアカデミーで万年ドべだった親父よりは。 ならばアカデミーで常にトップだったという、ボルトよりも頭の良いサラダよりも優れているだろううちはサスケはもう、この問いかけをしてきた意味を察しているのかもしれない。 サスケはそっと自分の左腕に触れた。 ボルトの、包帯を巻いた右手が握る袖との境目に指が触れる。 剣を扱う男の指は、ペンやハンコばかり持っている父のものよりも細く、やはり綺麗で。 愛おしそうに自らの欠けた身体とボルトの右手を見つめる眼差しは、あの時ナルトを見つめた瞳と同じで柔らかく美しかった。

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【ナルト】うちはサスケの強さ、技と能力一覧から考察を深めます。

ナルト 片腕

概要 日本の漫画家の岸本斉史による作品。 1999年43号から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が開始され、2014年50号で完結した。 全700話あり単行本は全72巻。 落ちこぼれの忍者「うずまきナルト」が強敵との死闘の中で、成長していく姿や仲間たちとの友情などが描かれている。 2002年から、ぴえろ製作のテレビアニメが放送開始。 一部終了後はアニメオリジナルストーリー85話を挟み、二部からはタイトルを『NARUTO -ナルト- 疾風伝』に変更している。 原作は30を超える国と地域で翻訳され、アニメは世界80以上の国と地域で放送されている。 「ニューズウィーク日本版」2006年10月18日号の特集「世界が尊敬する日本人100」に「うずまきナルト」が漫画・アニメキャラクターとして選出される。 2009年の米Yahooの検索ワードランキングでは6位になっている。 単行本の国内累計発行部数は、2015年9月時点で1億4,000万部を突破している。 海外では35以上の国と地域で発売されて、7,500万部を記録する。 アメリカで900万部、フランスで1,900万部を売り上げている。 全世界累計発行部数2億部を突破している(2014年8月時点)。 あらすじ・ストーリー 少年編 木ノ葉隠れの里の落ちこぼれの忍者・うずまきナルトは、体内に九尾の妖狐が封印されている人柱力(九尾などの「尾獣」を宿す人間の総称)であった。 九尾は以前、木の葉の里を襲い大損害を出したことがあり、そのため里の者たちからは忌み嫌われ、孤独な幼少期を過ごしていた。 周りに自分の存在を認めてもらいたくてイタズラばかりしていたナルトだったが、忍者学校の講師・うみのイルカとの出会いがナルトの運命を変えていくことになる。 イルカ先生から忍者学校の卒業を許可されたナルトは、同期のうちはサスケ、春野サクラと共に、はたけカカシが担当する「第七班」に配属される。 カカシは初対面の三人に自己紹介をさせる。 ナルトは、木の葉隠れの里の長「火影」になる夢を語り、サスケはうちは一族を兄・うちはイタチに虐殺された過去から、イタチを殺すことを野望として語った。 また、サクラは年頃の女の子といった感じで恋愛について語った。 その後カカシは、ナルト、サスケ、サクラの三人に下忍試験を受けさせるが、カカシの合格基準は厳しく、今まで一度も合格者を出していなかった。 しかし、ナルト達は見事試験を突破し、下忍になる。 下忍になったナルト達は第七班として様々な任務にこなす。 そんな中、波の国への要人護衛の任務を任されることになる。 護衛中に、要人の命を狙う霧隠れの抜け忍・桃地再不斬との戦闘になり、カカシは自身の能力である『血継限界』の「写輪眼」を使用して戦う。 (血継限界とは、遺伝によってのみ伝えられる特殊能力を指す。 写輪眼とは、うちは一族の血継限界であり、開眼したものは飛び抜けた視力を得ることができる。 また、カカシはうちは一族ではないが過去に左目を失った際、うちは一族のうちはオビトから写輪眼を移植している。 )苦戦しながらも再不斬を追い込んでいくが、そこへ再不斬の仲間である白が現れる。 白は霧隠れの追い忍を演じ、再不斬を仮死状態にし、カカシ達の目を欺き彼を救出する。 その後、白の手により仮死状態から生き返った再不斬は、カカシ達との再戦に備える。 白の行動に違和感を感じていたカカシは、再不斬が生きていると見越してナルト達に修行を付ける。 第七班と再不斬・白との再戦が開始される。 カカシvs再不斬、ナルト・サスケvs白との戦いの構図になり、サクラは要人護衛をしている。 白との死闘の中、写輪眼を開眼させるサスケだが、ナルトを庇ったことで意識を失い、倒れてしまう。 サスケが命を落としたと思ったナルトは、怒りを露わにする。 その時、怒りに呼応して九尾の力(九尾の人柱力の特殊能力)が表に現れる。 圧倒的な力を目の当たりにした白は、敗北を認め自分を殺すようナルトに迫る。 だが、カカシと戦闘中の再不斬が窮地に陥っていることを感知し、身代わりとなってカカシの技を食らい死亡する。 その後、カカシは再不斬を倒し決着をつける。 木ノ葉の里に帰郷したナルト達はカカシの推薦により、中忍試験を受けることになる。 一次試験の筆記を突破したナルト達は、二次試験の会場となる「死の森」で実践に挑む。 そこでナルト達は、伝説の三忍の一人である大蛇丸と対峙することになる。 大蛇丸は優秀な力を持つ忍でありながら、危険な人体実験をして里を追われた抜け忍だった。 サスケの若く美しい肉体を欲した大蛇丸は、サスケが自らの意志で自分の元へ来ることを望み、彼の体に呪印(強制的に力を縛る刻印)を刻み込みその場を去った。 その後、三次試験の予選が行われ、ナルトとサスケは勝ち上がる。 中忍試験の予選から1ヶ月後、中忍試験本戦が開始される。 ナルトの相手は、天才忍者・日向ネジで苦戦を強いられるが、九尾の力を解放し勝利する。 一方サスケは、砂隠れの里の我愛羅と対戦していたが、勝負の最中、何者かに試験会場全域が幻術にかけられてしまう。 それを機に、木の葉の壊滅を企む大蛇丸と砂隠れの忍達により、木ノ葉の里は戦争を仕掛けられることになった。 その後、大蛇丸は三代目火影(木の葉の里の長)の猿飛ヒルゼンと一騎打ちをするも、ヒルゼンの命を掛けた術により両腕を使えなくなる。 一方ナルト達は、一尾(尾獣)を宿す人柱力であった我愛羅を追いかけ交戦する。 死闘の中、我愛羅の中の一尾が暴走し、その姿を現した。 一尾の圧倒的な力を目の当たりしたナルトだが、仲間を守るため九尾の力で対抗し、一尾の暴走を止めることに成功する。 戦いの中で、我愛羅の孤独を知ったナルトは、敵であるにも関わらず同情し涙を流した。 大蛇丸たちの企みは失敗に終わるも、三代目火影・猿飛ヒルゼンを失い揺らぐ木ノ葉隠れの里。 そんな中、S級犯罪者や抜け忍などで構成される組織「暁」のメンバーであるうちはイタチと干柿鬼鮫がナルトの九尾を狙い、里に忍び込んでくる。 それを察知したカカシは木ノ葉の上忍・猿飛アスマと夕日紅と共に応戦する。 だがイタチの万華鏡写輪眼(親しい者の「死」を体験することで開眼する。 能力を使用する度に失明のリスクを伴う。 同じ万華鏡写輪眼でも使える特殊能力が違う。 )の能力「月読」(イタチの万華鏡写輪眼の能力。 イタチの目を見たものを対象に想像を絶する痛みを与える幻術をかける)により窮地に陥るカカシたち。 そこへ、上忍のマイト・ガイが助っ人に来たことにより、イタチ達はその場を立ち去った。 その後、イタチがナルトを狙っていることを知ったサスケは、復讐するため兄・イタチに追う。 その頃、伝説の三忍の一人である自来也は、里の上層部から火影就任の要請を受けるも、これを固辞し、同じ三忍の綱手を推薦する。 自来也は行方不明の綱手を探す旅に修行も兼ねてナルトを同行させていた。 その道中、一人でいるナルトの前に九尾を狙うイタチと鬼鮫が現れる。 ナルトとイタチ達が対峙する中、その場に現れたサスケが、イタチに襲い掛かる。 だがイタチとの力の差を見せつけられるサスケ。 絶体絶命の中、自来也が現れたことにより窮地を脱し、イタチ達はその場を去った。 その頃、大蛇丸は三代目火影・猿飛ヒルゼンとの死闘で、使えなくなった両腕を治療するため、医療忍術のスペシャリストである綱手と接触していた。 綱手に両腕を治すよう交渉を持ち掛ける大蛇丸だったが、交渉は決裂する。 その後、綱手は大蛇丸たちと戦闘になり、ナルトと自来也も綱手に加勢し大蛇丸を退ける。 ナルト達は綱手と共に木ノ葉隠れの里に帰郷し、綱手は五代目火影に就任する。 そんな中、サスケの下に大蛇丸の部下・音の五人衆が現れ、サスケに大蛇丸の下に来るように誘い込む。 イタチへの復讐を果たすため力が必要だったサスケは、木ノ葉隠れの里を抜け、大蛇丸の下へ向かってしまう。 それを知った綱手は急遽、中忍・奈良シカマルを小隊長とし、編制を組ませる。 綱手は、うずまきナルト、日向ネジ、秋道チョウジ、犬塚キバにシカマルを含めた5名に、サスケ奪回任務を命じる。 だが音の五人衆は、サスケ奪回を阻止すべくナルト達に襲い掛かる。 そこへ、増援で来たのが砂隠れの里の我愛羅達だった。 我愛羅達の助けによりサスケに追いついたナルトは、連れ戻すために「終末の谷」で戦うが敗れ、サスケは大蛇丸の下へ行ってしまう。 カカシ外伝 時は十数年を遡り、忍の世は「第三次忍界大戦」の真っ最中。 後の四代目火影となる波風ミナトの下、上忍となったはたけカカシ、うちはオビト、のはらリンと共に任務を遂行していた。 そんな中、ミナト不在の際にリンが岩隠れの忍にさらわれてしまう。 任務を優先するカカシと、仲間の命を優先するオビトは、意見の違いで対立する。 オビトは一人でリンを助けに向かい、窮地に陥るが、駆けつけたカカシに救われる。 戦闘の中、カカシは敵の攻撃により左目を失い、オビトは写輪眼を開眼する。 リンの救出に成功するが、オビトはカカシを庇い、落石の下敷きになってしまう。 己の死を悟ったオビトは、上忍の就任祝いと称しカカシに「写輪眼」を渡し、好きだったリンを託した。 青年編 「終末の谷」の戦いから二年後、自来也との修行を経て木の葉隠れの里に帰郷したナルトの下に、砂隠れの里から風影となった我愛羅が暁にさらわれたと知らされる。 ナルトは我愛羅を救出するため、木の葉の仲間達や砂隠れの里の相談役・チヨと共に暁を追跡する。 暁メンバーのデイダラやサソリとの戦いで苦戦を強いられながらも、万華鏡写輪眼を開眼させたカカシの能力「神威」(狙いを定めた場所を異空間へ送る)により、我愛羅を取り戻すことに成功する。 だが既に我愛羅は一尾を抜かれ死亡していた。 同じ人柱力である我愛羅の苦しみを理解していたナルトは、あまりに不憫な我愛羅の死に怒りを爆発させる。 そんなナルトの言動を見てきたチヨは、我愛羅に転生忍術(己の命と引き換えに死者を生き返らせる術)を施し、我愛羅を生き返らせた。 チヨはナルトと我愛羅に里の未来を託して命を落とした。 木の葉の里に帰郷したサクラは早速、サソリから聞き出した情報を綱手に報告する。 その情報とは、後日「天地橋」と呼ばれる場所で、大蛇丸の下にいるサソリのスパイと接触するというものだった。 早速、準備に取り掛かるナルト達だが、カカシは療養中のため急遽、カカシの代理として暗部・ヤマト、サスケの補充として暗部養成部門「根」に所属するサイを迎え、新生カカシ班を結成する。 ナルト達はサソリのスパイに接触するも、そこに現れたのはサソリのスパイになる前から大蛇丸の部下であった薬師カブトだった。 そこへ大蛇丸も現れ、ナルト達と戦闘になる。 大蛇丸の挑発に乗り九尾化(我を忘れ、九尾の力が漏れ出す。 その後、大蛇丸のアジトを突き止め潜入するナルト達は、そこでサスケと再会する。 だがサスケを連れ戻すことは叶わなかった。 木の葉の里に帰郷するナルト達。 そんな中、暁のメンバー・飛段と角都がナルトの九尾を狙い、木の葉の里に接近していた。 飛段達の行動を知った綱手は、彼らを抹殺するべく、新編成した二十小隊の忍達を送り込むが、飛段達の圧倒的な力の前に窮地に陥り、猿飛アスマが命を落とすことになる。 師・アスマを亡くした第十班の奈良シカマル、秋道チョウジ・山中いのの三人は仇を討つべく、はたけカカシ協力の元で再戦に向かう。 アスマの仇の飛段と一騎打ちになるシカマルだが、戦略を駆使し勝利する。 一方、カカシ達は角都との戦闘に苦戦するも、増援に来たナルトが新術「風遁・螺旋手裏剣」を用い、角都を倒す。 大蛇丸はサスケの肉体を自分の物にするため、好機を狙っていた。 だが、それに気付いていたサスケに奇襲され殺害される。 大蛇丸のアジトを出たサスケは、各地のアジトを巡って水月、香燐、重吾の三人の忍を仲間に加え、小隊「蛇」を結成する。 そして、イタチへの復讐に向け、行動を開始する。 サスケが結成した「蛇」に脅威を抱いた暁は、デイダラと仮面の男・トビを刺客として放つ。 デイダラと死闘を繰り広げるサスケだったが、最後はデイダラの自爆をかわし生き残る。 暁のリーダー・ペインが雨隠れの里にいることを掴んだ自来也は、一人で敵地に乗り込む。 だが自来也の潜入を察知したペインは、自来也の下へ使者を送り込む。 その使者は自来也のかつての弟子・小南だった。 小南と交戦になる自来也だが、術で小南の動きを封じ込めることに成功する。 そこへペインが現れ、その容姿や小南と共に行動していることから、かつての弟子・長門だと気付く。 だがそこにいるペインは長門と容姿は似ているものの長門本人ではなく、長門の輪廻眼(忍びの始祖とされる六道仙人がもっていたと言われる眼。 術を吸収したり、引力・斥力を使うなど、様々な力を持つ)の能力によって操られた忍の死体であった。 当初、自来也はそのことに気付いていなかったが、ペイン六道(ペイン6体の総称)が現れ、その中の一人がかつての弟子・弥彦の姿をしていたことからペインの仕組みに気付き始める。 だが時すでに遅く、自来也はペインに致命傷を与えられてしまう。 死の間際、自来也は最後の力を振り絞り、木の葉の里にペインの情報を暗号化して送り力尽きた。 サスケはついにイタチとの直接対決に臨む。 うちはのアジトにて死闘を繰り広げながらも、最後はイタチが力尽き、サスケは生き残る。 眼を覚ましたサスケの隣には仮面の奥から写輪眼を光らせるトビがいた。 サスケはトビからイタチの真実を聞かされる。 イタチがうちは一族を皆殺しにしたのは木ノ葉の上層部から下された任務であった。 当時のうちは一族は差別されており、一族の誇りを取り戻すためイタチの父がリーダーになり、里でクーデターを起こそうと準備していた。 それに気付いた木の葉の上層部は、若いながらも達観した考えを持ち、平和を望むイタチをスパイとして一族に送り込む。 うちは一族のクーデターを止めることができず、一族の虐殺を命じられたイタチは里の安定か、一族の誇りか、苦渋の選択を迫られたイタチは、最終的に里の安定を選んだ。 一族を皆殺しにしたイタチだったが最愛の弟・サスケだけは殺せなかった。 イタチを殺したサスケの写輪眼は「万華鏡写輪眼」へと変異する。 小隊の名を「蛇」より「鷹」と改め、暁と手を組み、木ノ葉への復讐を決意する。 サスケ達「鷹」は暁と手を組んだことで、最初の仕事として雲隠れの里へ八尾の回収に向かうことになる。 八尾の人柱力であるキラービーとの戦闘で窮地に陥るサスケ達だが、万華鏡写輪眼の能力「天照」(消えることない黒い炎を出せる)によりキラービーを倒し拘束することに成功する。 だが、キラービー自身が変わり身だったため仕事は失敗に終わる。 師匠である自来也の死を告げられたナルトは、失意のどん底に陥る。 だがイルカ先生やシカマルから励まされたナルトは、自来也の仇を取ることを決意し、妙木山で仙術の修行を開始する。 そんな中、ペインが木ノ葉隠れの里に襲撃してくる。 ペインの力により、一瞬で木ノ葉隠れの里は壊滅状態になってしまう。 ペインが襲撃してきたことを聞き、急遽帰還したナルトだが、里の状態を目の当たりにして怒りを露にする。 ペインと一騎打ちで戦うナルトだが、状況は不利になり、ペインに捕まってしまう。 だがナルトは、ペインの問いに答えを出せなかった。 そんな中、ナルトに想いを寄せるヒナタがナルトを救出しようと加勢するも、ペインの攻撃を食らって意識を失い倒れ込んでしまう。 倒れ込むヒナタの姿を見たナルトは、怒りのあまり九尾化してしまう。 九尾化し暴走するナルトだったが理性を取り戻し、元の姿に戻りペインを倒す。 その後、ペインを操っていた長門の元へ向かうナルト。 ナルトは師・自来也の仇である長門を目の前に、怒りの感情を抑えながら対話をする。 長門はナルトに戦争で両親や仲間の弥彦を亡くしたことを話し、本当の平和などありはしないと語る。 長門の話を聞いたナルトは、過去に自来也が忍の世界の憎しみについて語っていたことを思い出す。 自来也は、憎しみが蔓延る忍の世界だが「いつかは人が本当の意味で理解し合える時代が来るとワシは信じとる」と語っていた。 ナルトは長門の問いの答えとして「エロ仙人(自来也)の信じたことを信じてみる」と言い、自来也の著書「ド根性忍伝」を取り出す。 その本を見た長門は、昔の自分を思い出す。 そしてナルトの答えを信じると決めた長門は、己の命と引き換えに外道・輪廻天生の術(使者を蘇生する術)を使い、木の葉で殺めた者達を生き返らせる。 長門はナルトに忍の未来を託して死んでいった。 里に戻ったナルトは、皆から里を救った英雄として迎えられた。 木ノ葉の里では、療養中の綱手に代わり、志村ダンゾウが六代目火影に就任する。 ダンゾウは暗部養成部門「根」のリーダーであり、かつてイタチに一族を皆殺しにする任務を与えた人物であった。 その後、暁に脅威を感じていた五影達(火影・風影・水影・土影・雷影を合わせた総称)により、鉄の国で「五影会談」が開催される。 その頃、サスケはトビからイタチに一族皆殺しの任務を与えたのはダンゾウだと知らされる。 サスケはイタチを苦しめたダンゾウに復讐するため「鷹」を率いて五影会談を襲撃する。 だがダンゾウに逃げられてしまい、他の影達との戦闘では窮地に陥ってしまうもトビの出現により救われる。 トビは五影達の前で、全ての尾獣を回収し、その力で全ての人間を幻術に嵌め、争いの無い平和な世界を作り上げる計画「月の眼計画」を実行すると語り、そのために必要な八尾と九尾の人柱力を差し出すよう要求する。 断固拒否する五影達にトビは、拒否するならば「第四次忍界大戦」が開戦すると宣言し、その場を去った。 五影達はトビの計画を阻止すべく忍連合軍を組織し、人柱力の保護拘束を決定した。 会談後、ダンゾウを見つけ出したサスケは死闘の末、奴を殺害し復讐を果たす。 そこへ、サスケを追ってきたナルト達が現れる。 ナルトは、憎しみに取りつかれ木ノ葉の里を潰そうとするサスケに対して、「オレもお前の憎しみを背負って一緒に死んでやる」と言う。 そこまで言うナルトに対して、サスケは「お前を一番に殺してやる。 」と言い、その場を去った。 一方、月の眼計画に必要な人柱力であるナルトは、回復した綱手の要請により戦争のことを知らされずキラービーと共に島亀(雲隠れの孤島)で九尾のチャクラをコントロールする修行に臨む。 その頃、トビは長門の死体を守る暁のメンバー・小南を殺害し、長門の輪廻眼を入手すると共に、10万体の白ゼツを作り出す。 そして薬師カブトとの接触により、穢土転生(死者を蘇らせ操ることが出来る術)で蘇生された忍達を加え、戦争に向け軍備を整えていく。 「第四次忍界大戦」が開戦する。 忍連合軍の各部隊は、それぞれの戦場で激戦を繰り広げていく。 一方、修行を進めていたナルトは戦争に気付き、キラービーと共に島亀から脱走する。 道中、穢土転生で蘇生したイタチと長門との交戦になるが、イタチは自身の能力により穢土転生のコントロール下から外れ、ナルト達と共に長門を封印する。 その後、イタチは穢土転生を阻止するため術者のカブトの元ヘ向かう。 そんな中、カブトは穢土転生で「うちはマダラ」を蘇生させてしまう。 うちはマダラは「忍の神」とまで呼ばれた初代火影と争って死んだとされた人物であった。 この危機に五影達は動き出し、マダラのいる戦場へと向かう。 一方、ナルトとキラービーはトビと穢土転生で蘇生した人柱力達との交戦になる。 戦闘の中で、ナルトは九尾と和解し、九尾の力を完全にコントロール出来るようになる。 一方、イタチの眼を移植したサスケは永遠の万華鏡写輪眼(能力を使用しても失明のリスクを伴わない)を開眼する。 サスケは木ノ葉への復讐の前に、ナルトを一番に殺すため彼の元へ向かう。 その道中にイタチとすれ違い、彼の後を追いかけるサスケ。 サスケとイタチは共に戦うことになり、カブトを倒す。 カブトを倒したことにより、穢土転生は効力を失い、蘇生されていたイタチと忍達は消滅した。 だがマダラだけは、穢土転生が効力を失う前に対抗する術を使い、これを無効にした。 戦闘の中、トビの面が割れ素顔が露わになりカカシは驚愕する。 トビの正体は、戦死したはずのカカシの親友・うちはオビトだった。 オビトは初代火影との戦いの後も生きていたうちはマダラに助けられていた。 当初、里に戻ろうとしていたオビトだった。 ある日、マダラの元で体を癒すオビトの元にカカシとリンに危機が迫っているという知らせを受ける。 救出に向かったオビトの目にはカカシがリンの胸を貫く姿が映った。 実はリンは霧隠れの里の人柱力であった。 リンは尾獣の力で争いが起きないようにワザとカカシの前に飛び出したのであった。 オビトはカカシのせいではないとわかっていながらも、この忍の世界に絶望した。 そしてマダラが計画した「月の眼計画」の実行者となっていたのであった。 戦意喪失になるカカシだったが、ナルトを守るためオビトと一騎打ちで戦う。 五影達との戦闘を終えたマダラはオビトと合流し、八尾と九尾を回収するために不完全な状態で十尾を復活させる。 そこへ、忍連合軍の忍達が集結する。 戦いが激化する中、ナルトとヒナタを庇ったネジが命を落とす。 その頃、サスケは今後の方針としてイタチが守ろうとした木ノ葉を守るべきか、イタチを苦しめた木ノ葉を潰すべきか決めかねていた。 サスケは、木の葉の全てを知った上で自分の中で答えを出すため、術を使い大蛇丸を復活させ、さらに大蛇丸の穢土転生で歴代の火影達(初代~四代目)を蘇生させる。 そして、火影達の話を聞いたサスケは、木ノ葉を守ることを決意する。 戦闘中のナルト達にサスケと火影達が加勢する。 十尾の人柱力となったオビトの圧倒的な力に苦戦を強いられるも、忍連合軍と力を合わせ尾獣を引き抜くことに成功し、オビトの動きを止める。 オビトはナルトとの対話の中で、かつて火影を目指していた自分の姿を思い出す。 そして、自分がしてきたことの過ちに気付き、マダラと共に計画した「月の眼計画」を止めるため、ナルトに協力する。 その後、ナルト達は「月の眼計画」を止めるべく、マダラと交戦するもマダラの無限月読(全ての者を幻術に嵌める術)により、計画は実行されてしまう。 全ての者が幻術にかかる中、サスケの「須佐能乎」(万華鏡写輪眼の能力の一つ)により、サスケ・ナルト・サクラ・カカシの4人は「無限月読」から免れる。 勝利を確信するマダラだったが、この好機を待っていた大筒木カグヤに復活の生贄とされ、力尽きる。 大筒木カグヤは、忍世界の母のような存在で遥か昔に息子たちに封印されるも、長きにわたり復活の刻を待ち望んでいた。 カグヤと戦闘になるも圧倒的な力の前に窮地に陥るナルト達。 だが第七班のチームワークによって、カグヤを封印することに成功する。 カグヤを封印し、戦争が終わったと思われた矢先、サスケは平和のために五影達を処刑し、闇を抱える忍の里を一新する「革命」を起こすと言い出す。 ナルトはサスケを止めるため、かつて二人が戦った「終末の谷」で決着をつける。 勝負は互いに片腕を失い引き分けで終わるも、ナルトの強い想いがサスケの心を動かし、サスケは負けを認める。 長きにわたる戦いがここで終わる。 CV:竹内順子 容姿:金髪に碧眼を持ち、両頬には猫髭のような3本の線がある。 性格:負けず嫌いで目立ちたがり。 口癖:「〇〇ってば…」「~だってばよ」。 忍道:「まっすぐ自分の言葉は曲げない」。 夢:火影になること。 里の皆に自分の存在を認めさせること。 ライバル:うちはサスケ。 師匠:自来也。 一族:父・波風ミナト、母・うずまきクシナ。 忍者分類:人柱力(九尾)、下忍、後に七代目火影に就任する。 主な忍術:多重影分身の術、おいろけの術(変化の術)、螺旋丸、螺旋手裏剣。 【概要】 木の葉隠れの里の落ちこぼれ忍者。 体内に九尾の妖狐が封印されていたため、里の者たちから忌み嫌われ、孤独な幼少期を過ごす。 周りに自分の存在を認めてもらいたくてイタズラばかりしていた。 忍者学校の講師・うみのイルカに出会い、初めて他者から存在を認められる。 一楽のラーメンが好きで、よく通う。 ナルトの名前の由来は、自来也の小説「ド根性忍伝」の主人公からきている。 性格:クールで強がり。 野望:兄・うちはイタチを殺すこと。 ライバル:うずまきナルト。 師匠:大蛇丸。 一族:兄・イタチ、父・フガク、母・ミコト。 忍者分類:下忍、後に抜け忍になる。 主な忍術:豪火球の術、千鳥、天照、須佐能乎。 【概要】 「写輪眼」という瞳術を受け継ぐうちは一族の末裔。 幼い頃、兄・うちはイタチにより、一族を皆殺しにされる。 その出来事からサスケは自らを「復讐者」と名乗り、イタチを殺すためだけに生きる。 才能豊かでイケメンのため、女の子からモテモテでサクラにも惚れられている。 春野サクラ(はるの さくら) CV:井上和彦 容姿:銀髪で左目を額当てで覆っており、顔の下半分もマスクで覆っている。 性格:頭脳明晰で冷静沈着。 趣味:読書。 自来也の著書『イチャイチャシリーズ』を愛読。 師匠:波風ミナト。 一族:父・サクモ。 忍者分類:上忍、後に六代目火影に就任する。 主な忍術:雷切、口寄せの術、封印術、神威。 【概要】 うずまきナルト、うちはサスケ、春野サクラが所属する第七班の担当上忍。 ナルト達に忍の世界の厳しさからチームワークの大切さまで忍にとっての心構えを教える。 時に厳しく、時に優しくナルト達に接している。 5歳で下忍、6歳で中忍、12歳で上忍になった天才忍者で、若くして暗部(暗殺戦術特殊部隊)に所属経験もあり。 「写輪眼のカカシ」又は「コピー忍者のカカシ」の異名を持つ。 マイペースな性格のため、よく遅刻をする。

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