脳 梗塞 と は。 脳梗塞の後遺症、リハビリ|回復期リハビリテーション.net

知らないと怖い!脳梗塞の前兆とは?

脳 梗塞 と は

脳梗塞の後遺症にはどのようなものがある? 脳梗塞を含む脳卒中の中で、最も心配になるのは後遺症のことでしょう。 脳性麻痺や言語障害、認知障害など、日常生活に支障が出る後遺症が多いと言われています。 日常生活に戻れるまで入院できるのか?再発を予防するには、どんなことに気をつければ良いのか?など、脳梗塞の後遺症について整理していきましょう。 脳梗塞や脳出血など、脳卒中による後遺症の症状 脳梗塞を発症すると、脳のダメージを負った部分の機能が低下し、重い後遺症が残るケースも少なくありません。 引き起こされる後遺症としては様々なものがありますが、代表的な症状としては、次のようなものが現れます。 脳性麻痺・痙縮・拘縮 脳の体を動かす働きを持つ部分がダメージを負い、体の半分が動かせなくなる、動かしにくくなるなどの症状が現れます。 半身の手足に出ることが多いですが、顔や口元に麻痺が残ることも。 麻痺や痙縮、拘縮を訴える方は非常に多く、脳梗塞の後遺症としては代表的なもの。 ただし、早めにリハビリを始めることで改善する希望も残されています。 その他の体に現れる後遺症 麻痺や痙縮、拘縮以外にも、しびれや痛みなどの感覚異常を訴える方もいます。 その他、めまいを感じやすくなる、食べ物が飲み込みにくくなる嚥下障害を起こすなどの場合も。 しびれや痛みによってリハビリが思うように進まない、嚥下障害によって誤嚥性肺炎を引き起こすなど、二次的症状が現れることもあるので、適切なリハビリと治療が大切です。 高次脳機能障害 脳にダメージを負うことによって、認知機能や記憶機能、言語機能などが低下する後遺症です。 高次脳機能障害が残った場合、言語障害、認知症のような症状、記憶障害などが引き起こされます。 会話や筆記、計算に加え、日常的な活動ができなくなることもありますが、言語聴覚療法などでリハビリを行うことで改善する可能性もあります。 脳梗塞の予後に懸念される後遺症とリハビリ 脳梗塞が発症したら、後遺症の軽重を問わず速やかにリハビリテーションを行うことが大事。 脳梗塞のリハビリは機能の回復だけでなく、 再発の防止にも繋がっているのです。 麻痺 脳が障害を受けた部分と反対側の手足に片麻痺が発生し、手足に力が入らなくなる、歩行が難しくなる、転びやすくなるなどの状態になることです。 中には、文字を書きにくいなどの症状が現れることも。 脳梗塞の後遺症の中でも代表的な後遺症で、多くの方に見られる後遺症です。 残された言語能力のうち比較的ダメージが軽い側面を利用し、意思の疎通・会話の成立などの機能を回復させていきます。 リハビリの進行具合は人によって異なり、言葉がうまく話せない歯がゆさから患者自身のストレスも多くなります。 家族や支援者のサポートが何より大切です。 しびれ 後遺症として最も訴えが多い症状で、脳の神経経路や感覚中枢にダメージを負い、実際には起きていない「しびれ」が起きていると脳が誤認してしまうことが原因です。 後遺症として現れるしびれには、感覚中枢にダメージを受けたことによる「中枢性のしびれ」と、麻痺に関連した「末梢性のしびれ」の2種類があります。 症状は、感覚が麻痺する感覚鈍麻や感覚消失、ビリビリ感のある異常感覚などです。 もし、拘縮が引き起こされてしまった場合は、作業療法によるハンドセラピーなどで機能の回復を図ります。 拘縮予防のためのリハビリ支援機も開発されているため、これらを使用するのも一つの方法です。 痛み 後遺症による痛みは、しびれと並んで訴える方が多い症状です。 引き起こされる原因もしびれと同様で、脳の感覚を処理する部分である視床にダメージが与えられたことで、実際には起きていない「痛み」が起きていると脳が誤認することによります。 「中枢性の痛み」と「末梢性の痛み」の2種類があることも、しびれと同じです。 そのため、痛みが全く改善されない場合もありますが、中枢性の痛みのリハビリで「視覚と感覚の整合性を高める」という方法を用いたところ、痛みが劇的に改善したという例もあります。 脳梗塞の再発リスク 脳梗塞は再発しやすい病気の1つ。 年間の再発率は5%と言われており、 1年間で20人に1人の患者が再発しているのです。 再発が起こりやすいのは、発症してから半年~1年以内とされています。 なぜ脳梗塞は再発しやすいのか。 それは、脳梗塞患者のほとんどが発症の引き金となる危険因子を持っているからです。 危険因子には高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・飲酒・肥満などがあり、これらのリスクをで減らしていくことが重要です。 再発を防ぐためには、日常生活の改善と共に、指示された薬の服用・リハビリテーションの継続も必要です。 適切な薬物治療を行うことで、 再発の危険性が30~70%減らせるとも言われています。 症状が安定しているからと油断しないようにしましょう。 後遺症と向き合い、再発を予防することが大切 脳梗塞を含む脳卒中は、心筋梗塞など他の疾患と比較しても、再発リスクが非常に高いことで知られており、脳梗塞の年間再発率は約5%と言われています。 ですが、脳梗塞の再発は予防できるものなので、簡単に取り組める予防方法を見つけて、行動を始めることが大切でしょう。 代表的な再発予防方法としては、脳梗塞の危険因子である生活習慣病の予防や血圧の管理、抗血栓療法を受けることなどが挙げられます。 これらの脳梗塞再発予防を実践しながら、後遺症を改善するためのリハビリに取り組んでいきましょう。 患者一人では難しい部分もあるため、家族のサポートも大切です。 最大の危険因子である高血圧を改善 脳梗塞をはじめとする脳卒中の最大の危険因子は、高血圧だと言われています。 血圧をしっかりと管理することは、脳梗塞の再発予防だけでなく、その他の疾患の予防にもなるため徹底したいところです。 血圧は降圧治療でもコントロールできますが、降圧治療を受けた方は、脳梗塞の再発が3割も少なくなると報告されているため、その重要性がわかるでしょう。 高血圧改善のための方法とは 高血圧を改善するための方法は様々で、「高血圧治療ガイドライン2014」によると、次のような生活習慣の改善が望ましいとされています。 食生活の見直し…摂取する塩分やコレステロールを減らして必要な栄養素を摂取する• 運動…速めのウォーキングなど「ややきつい」程度の有酸素運動を1日合計30分行う• 節酒…1日の摂取量は日本酒1合、ビール中瓶1本までで、女性はその半分まで• 禁煙…禁煙をすることはもちろん、受動喫煙にも注意する• 生活習慣の改善…ストレスの軽減、熱すぎる入浴・冷水・サウナは避けるなど• 特定保健用食品…降圧薬の補助として高圧効果のある特定保健用食品を摂取する このように見ると、血圧は日常の生活全般から影響を受けていることが分かり、生活を根本から改善していくことが大切だと言えるでしょう。 また、食事については次の項目で、少し詳しくご紹介します。 食事でできる脳梗塞の再発予防 高血圧改善のところでも触れた食生活の改善ですが、脳梗塞の再発予防には、食事が大きなカギを握っています。 脳梗塞再発予防の食事で気を付けるべきところは、塩分を摂りすぎないこと、コレステロールや脂肪分を摂りすぎないこと、必要な栄養素をしっかりと摂れること、血液をサラサラにする食品を取り入れることなどです。 塩分の摂取量は最大6. 「高血圧治療ガイドライン2014」によると、降圧効果を実感するためには、1日に摂取する食塩量を6. 5gまで減らさなければならないと記載されています。 ただし、6. 5gという食塩量は摂取限界値なので、高血圧改善のために目標とするべき数値は6g未満が理想的です。 塩分量を抑えるための方法 減塩のために注意すべき食品は汁物や漬物で、食べる量や回数を減らす、汁やスープは残すようにするなどの工夫をしてください。 塩分量が少なくなると食事が薄味になり、物足りないという方もいるでしょうが、レモンや酢、香辛料を使って味にメリハリをつけることがおすすめ。 また、一品だけ塩分量を増やすことも、飽きずに食事をするためのポイントです。 降圧効果のある栄養素を摂りながらバランス良く 脳梗塞の再発予防で理想的な食生活は、先にご紹介したように、塩分や脂肪分を抑え、野菜や果物を積極的に摂取することです。 1日に必要な栄養素をバランスよく摂ることが大切ですが、カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維が多い食品は、血圧を下げる効果があるとされているので、高血圧予防にも効果的でしょう。 血液サラサラ効果のある栄養素を摂取 脳梗塞の再発を予防するためには、血管を詰まらせないことが一番です。 そして、そのためには、血液をサラサラな状態にして、血栓を作らせないことが大切。 血液がサラサラになると言われている栄養素は豊富にあるため、それらを含んだ食品や健康食品は、積極的に取り入れるようにしましょう。 血液をサラサラにしてくれる栄養素とは? アリシンやナットウキナーゼ、DHA、EPA、ポリフェノールなどの栄養素は、コレステロール値を改善して、血液をサラサラにする効果を発揮してくれるとされています。 また、酵素も血液をサラサラにする働きがあるとされるため、脳梗塞の再発予防に効果が期待できます。 ただし、酵素を食品から摂取することは難しいので、サプリメントや健康食品を利用すれば簡単に摂取可能でしょう。 退院後の生活環境を整える 急性期・回復期のリハビリを終えた後は維持期に入るため、退院して自宅でのリハビリ生活が始まります。 そのため、患者がリハビリをしやすい環境を整えておくことが大切です。 自宅の整備について まず、トイレやバスルームに手すりを設ける、玄関に踏み台や手すりを設置する、室内の段差をなくすなど、移動しやすいように自宅をリフォーム修繕することは、生活環境を整えるために一番理想的な方法です。 ですが、その他にも、主に生活する部屋を変える、滑りやすいフローリングに滑り止めマットを敷く、家具を動かして移動しやすくするなど、少しの変化で変えられることもあります。 また、福祉用具はレンタルすることもできるので、必要なものがあれば自治体に相談してみましょう。 リハビリテーション施設の利用について 退院後のリハビリは自宅で行うだけではなく、リハビリテーション施設や専用の病院を利用して行うことも多いでしょう。 保険適応外となりますが、質の高いリハビリサービスを提供している施設は増えていますし、訪問リハビリを行ってくれる施設もあります。 また、通所リハビリにもいくつかの種類があり、1~2時間という短時間で個別にリハビリが受けられる施設や、8時間程度の長時間に渡り、集団でリハビリを受ける施設もあります。 受けられるサービスによって、内容はもちろん、利用料金や保険適用の有無も異なるので、後遺症の重度や受けたいサービスに合わせて適したものを選びましょう。 この記事をつくるのに参考にしたサイト・文献•

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脳梗塞(ノウコウソク)とは

脳 梗塞 と は

脳梗塞の後遺症にはどのようなものがある? 脳梗塞を含む脳卒中の中で、最も心配になるのは後遺症のことでしょう。 脳性麻痺や言語障害、認知障害など、日常生活に支障が出る後遺症が多いと言われています。 日常生活に戻れるまで入院できるのか?再発を予防するには、どんなことに気をつければ良いのか?など、脳梗塞の後遺症について整理していきましょう。 脳梗塞や脳出血など、脳卒中による後遺症の症状 脳梗塞を発症すると、脳のダメージを負った部分の機能が低下し、重い後遺症が残るケースも少なくありません。 引き起こされる後遺症としては様々なものがありますが、代表的な症状としては、次のようなものが現れます。 脳性麻痺・痙縮・拘縮 脳の体を動かす働きを持つ部分がダメージを負い、体の半分が動かせなくなる、動かしにくくなるなどの症状が現れます。 半身の手足に出ることが多いですが、顔や口元に麻痺が残ることも。 麻痺や痙縮、拘縮を訴える方は非常に多く、脳梗塞の後遺症としては代表的なもの。 ただし、早めにリハビリを始めることで改善する希望も残されています。 その他の体に現れる後遺症 麻痺や痙縮、拘縮以外にも、しびれや痛みなどの感覚異常を訴える方もいます。 その他、めまいを感じやすくなる、食べ物が飲み込みにくくなる嚥下障害を起こすなどの場合も。 しびれや痛みによってリハビリが思うように進まない、嚥下障害によって誤嚥性肺炎を引き起こすなど、二次的症状が現れることもあるので、適切なリハビリと治療が大切です。 高次脳機能障害 脳にダメージを負うことによって、認知機能や記憶機能、言語機能などが低下する後遺症です。 高次脳機能障害が残った場合、言語障害、認知症のような症状、記憶障害などが引き起こされます。 会話や筆記、計算に加え、日常的な活動ができなくなることもありますが、言語聴覚療法などでリハビリを行うことで改善する可能性もあります。 脳梗塞の予後に懸念される後遺症とリハビリ 脳梗塞が発症したら、後遺症の軽重を問わず速やかにリハビリテーションを行うことが大事。 脳梗塞のリハビリは機能の回復だけでなく、 再発の防止にも繋がっているのです。 麻痺 脳が障害を受けた部分と反対側の手足に片麻痺が発生し、手足に力が入らなくなる、歩行が難しくなる、転びやすくなるなどの状態になることです。 中には、文字を書きにくいなどの症状が現れることも。 脳梗塞の後遺症の中でも代表的な後遺症で、多くの方に見られる後遺症です。 残された言語能力のうち比較的ダメージが軽い側面を利用し、意思の疎通・会話の成立などの機能を回復させていきます。 リハビリの進行具合は人によって異なり、言葉がうまく話せない歯がゆさから患者自身のストレスも多くなります。 家族や支援者のサポートが何より大切です。 しびれ 後遺症として最も訴えが多い症状で、脳の神経経路や感覚中枢にダメージを負い、実際には起きていない「しびれ」が起きていると脳が誤認してしまうことが原因です。 後遺症として現れるしびれには、感覚中枢にダメージを受けたことによる「中枢性のしびれ」と、麻痺に関連した「末梢性のしびれ」の2種類があります。 症状は、感覚が麻痺する感覚鈍麻や感覚消失、ビリビリ感のある異常感覚などです。 もし、拘縮が引き起こされてしまった場合は、作業療法によるハンドセラピーなどで機能の回復を図ります。 拘縮予防のためのリハビリ支援機も開発されているため、これらを使用するのも一つの方法です。 痛み 後遺症による痛みは、しびれと並んで訴える方が多い症状です。 引き起こされる原因もしびれと同様で、脳の感覚を処理する部分である視床にダメージが与えられたことで、実際には起きていない「痛み」が起きていると脳が誤認することによります。 「中枢性の痛み」と「末梢性の痛み」の2種類があることも、しびれと同じです。 そのため、痛みが全く改善されない場合もありますが、中枢性の痛みのリハビリで「視覚と感覚の整合性を高める」という方法を用いたところ、痛みが劇的に改善したという例もあります。 脳梗塞の再発リスク 脳梗塞は再発しやすい病気の1つ。 年間の再発率は5%と言われており、 1年間で20人に1人の患者が再発しているのです。 再発が起こりやすいのは、発症してから半年~1年以内とされています。 なぜ脳梗塞は再発しやすいのか。 それは、脳梗塞患者のほとんどが発症の引き金となる危険因子を持っているからです。 危険因子には高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・飲酒・肥満などがあり、これらのリスクをで減らしていくことが重要です。 再発を防ぐためには、日常生活の改善と共に、指示された薬の服用・リハビリテーションの継続も必要です。 適切な薬物治療を行うことで、 再発の危険性が30~70%減らせるとも言われています。 症状が安定しているからと油断しないようにしましょう。 後遺症と向き合い、再発を予防することが大切 脳梗塞を含む脳卒中は、心筋梗塞など他の疾患と比較しても、再発リスクが非常に高いことで知られており、脳梗塞の年間再発率は約5%と言われています。 ですが、脳梗塞の再発は予防できるものなので、簡単に取り組める予防方法を見つけて、行動を始めることが大切でしょう。 代表的な再発予防方法としては、脳梗塞の危険因子である生活習慣病の予防や血圧の管理、抗血栓療法を受けることなどが挙げられます。 これらの脳梗塞再発予防を実践しながら、後遺症を改善するためのリハビリに取り組んでいきましょう。 患者一人では難しい部分もあるため、家族のサポートも大切です。 最大の危険因子である高血圧を改善 脳梗塞をはじめとする脳卒中の最大の危険因子は、高血圧だと言われています。 血圧をしっかりと管理することは、脳梗塞の再発予防だけでなく、その他の疾患の予防にもなるため徹底したいところです。 血圧は降圧治療でもコントロールできますが、降圧治療を受けた方は、脳梗塞の再発が3割も少なくなると報告されているため、その重要性がわかるでしょう。 高血圧改善のための方法とは 高血圧を改善するための方法は様々で、「高血圧治療ガイドライン2014」によると、次のような生活習慣の改善が望ましいとされています。 食生活の見直し…摂取する塩分やコレステロールを減らして必要な栄養素を摂取する• 運動…速めのウォーキングなど「ややきつい」程度の有酸素運動を1日合計30分行う• 節酒…1日の摂取量は日本酒1合、ビール中瓶1本までで、女性はその半分まで• 禁煙…禁煙をすることはもちろん、受動喫煙にも注意する• 生活習慣の改善…ストレスの軽減、熱すぎる入浴・冷水・サウナは避けるなど• 特定保健用食品…降圧薬の補助として高圧効果のある特定保健用食品を摂取する このように見ると、血圧は日常の生活全般から影響を受けていることが分かり、生活を根本から改善していくことが大切だと言えるでしょう。 また、食事については次の項目で、少し詳しくご紹介します。 食事でできる脳梗塞の再発予防 高血圧改善のところでも触れた食生活の改善ですが、脳梗塞の再発予防には、食事が大きなカギを握っています。 脳梗塞再発予防の食事で気を付けるべきところは、塩分を摂りすぎないこと、コレステロールや脂肪分を摂りすぎないこと、必要な栄養素をしっかりと摂れること、血液をサラサラにする食品を取り入れることなどです。 塩分の摂取量は最大6. 「高血圧治療ガイドライン2014」によると、降圧効果を実感するためには、1日に摂取する食塩量を6. 5gまで減らさなければならないと記載されています。 ただし、6. 5gという食塩量は摂取限界値なので、高血圧改善のために目標とするべき数値は6g未満が理想的です。 塩分量を抑えるための方法 減塩のために注意すべき食品は汁物や漬物で、食べる量や回数を減らす、汁やスープは残すようにするなどの工夫をしてください。 塩分量が少なくなると食事が薄味になり、物足りないという方もいるでしょうが、レモンや酢、香辛料を使って味にメリハリをつけることがおすすめ。 また、一品だけ塩分量を増やすことも、飽きずに食事をするためのポイントです。 降圧効果のある栄養素を摂りながらバランス良く 脳梗塞の再発予防で理想的な食生活は、先にご紹介したように、塩分や脂肪分を抑え、野菜や果物を積極的に摂取することです。 1日に必要な栄養素をバランスよく摂ることが大切ですが、カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維が多い食品は、血圧を下げる効果があるとされているので、高血圧予防にも効果的でしょう。 血液サラサラ効果のある栄養素を摂取 脳梗塞の再発を予防するためには、血管を詰まらせないことが一番です。 そして、そのためには、血液をサラサラな状態にして、血栓を作らせないことが大切。 血液がサラサラになると言われている栄養素は豊富にあるため、それらを含んだ食品や健康食品は、積極的に取り入れるようにしましょう。 血液をサラサラにしてくれる栄養素とは? アリシンやナットウキナーゼ、DHA、EPA、ポリフェノールなどの栄養素は、コレステロール値を改善して、血液をサラサラにする効果を発揮してくれるとされています。 また、酵素も血液をサラサラにする働きがあるとされるため、脳梗塞の再発予防に効果が期待できます。 ただし、酵素を食品から摂取することは難しいので、サプリメントや健康食品を利用すれば簡単に摂取可能でしょう。 退院後の生活環境を整える 急性期・回復期のリハビリを終えた後は維持期に入るため、退院して自宅でのリハビリ生活が始まります。 そのため、患者がリハビリをしやすい環境を整えておくことが大切です。 自宅の整備について まず、トイレやバスルームに手すりを設ける、玄関に踏み台や手すりを設置する、室内の段差をなくすなど、移動しやすいように自宅をリフォーム修繕することは、生活環境を整えるために一番理想的な方法です。 ですが、その他にも、主に生活する部屋を変える、滑りやすいフローリングに滑り止めマットを敷く、家具を動かして移動しやすくするなど、少しの変化で変えられることもあります。 また、福祉用具はレンタルすることもできるので、必要なものがあれば自治体に相談してみましょう。 リハビリテーション施設の利用について 退院後のリハビリは自宅で行うだけではなく、リハビリテーション施設や専用の病院を利用して行うことも多いでしょう。 保険適応外となりますが、質の高いリハビリサービスを提供している施設は増えていますし、訪問リハビリを行ってくれる施設もあります。 また、通所リハビリにもいくつかの種類があり、1~2時間という短時間で個別にリハビリが受けられる施設や、8時間程度の長時間に渡り、集団でリハビリを受ける施設もあります。 受けられるサービスによって、内容はもちろん、利用料金や保険適用の有無も異なるので、後遺症の重度や受けたいサービスに合わせて適したものを選びましょう。 この記事をつくるのに参考にしたサイト・文献•

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脳梗塞

脳 梗塞 と は

脳血管の閉塞により血流が遮断されるために脳組織が壊死 えし に陥った状態をいい、脳軟化ともよばれる。 脳出血とともに脳卒中の二大疾患の一つである。 病因的に脳血栓と脳塞栓に分けられる。 脳血栓は高齢者に多く、脳動脈の血管壁の動脈硬化性病変によって血管内腔 ないくう が狭くなり、ついに閉塞するという経過をたどる。 脳塞栓は心疾患、とくに心房細動があり、心臓内の血塊が脳に運ばれて血管を閉塞する。 [荒木五郎] 症状脳梗塞では閉塞する血管によって次のように症状が異なる。 1 中大脳動脈閉塞症候群 下肢より上肢に強い片麻痺 へんまひ 、半盲症(左あるいは右半分の視野欠損)、失語症(ことばが出ず、ことばがわからない)、失行や失認(着物をあべこべに着たり、便所を間違えたり、片側の手足を無視して使わなかったりする)がみられることがある。 2 内頸 ないけい 動脈閉塞症候群 中大脳動脈閉塞と同様で、両者の鑑別は困難なことが多い。 3 前大脳動脈閉塞症候群 上肢より下肢に強い片麻痺、精神症状(物忘れ、計算力低下など)、排尿障害などがみられる。 4 後大脳動脈閉塞症候群 半盲症、軽い片麻痺がくることもある。 閉塞が優位半球(普通は左半球)であれば、字は書けるが字が読めないという失書を伴わない失読という症状が現れることが多い。 5 椎骨 ついこつ 脳底動脈閉塞症候群 脳底動脈閉塞は意識障害が高度で、脳出血との区別がむずかしい。 椎骨動脈や脳底動脈の分枝に閉塞があると、嚥下 えんげ 障害、めまい、眼振(他覚的に容易に認められる眼球の律動的運動)などの症状や平衡障害が出現する。 6 多発性小梗塞 片麻痺や知覚障害があるが、半盲症や失語症などはない。 また片麻痺だけ、あるいは知覚障害だけの場合もある。 さらに言語障害(舌のもつれ)と手の不器用だけが症状としてみられる場合もある。 なお、多発性の梗塞で認知症を伴うものをとくに多発性梗塞痴呆 ちほう とよんでいる。 [荒木五郎] 予後脳梗塞は脳出血のように病気そのものが死因となることは少なく、合併症による死亡が多いので、看護にはこれに十分留意する必要がある。 また麻痺の予後についてみると、初めからすこしでも動くようであれば、3か月後あるいは6か月後には杖 つえ 歩行、独歩が可能となる。 しかし、完全麻痺の場合は、杖歩行や独歩ができるのが半分以下となる。 [荒木五郎] 治療血圧を調節するための降圧剤は、急性期には原則として使用しない。 脳浮腫 ふしゅ の治療としては副腎 ふくじん 皮質ステロイド剤の注射、マニトールやグリセロールの点滴が奏効し、内科治療の範囲も広くなってきた。 また、血栓を溶解する目的でウロキナーゼを投与する線溶(線維素溶解)療法は、脳塞栓の重症例では再開通による脳浮腫の助長、出血性梗塞の誘発のおそれがあるので禁忌とされている。 脳代謝賦活剤は発病当初より使われ、脳血管拡張剤は軽症例を除き、2~3週後に投与する。 合併症である肺炎、尿路感染症、床ずれの治療には、2時間ごとの体位変換、早期発見、広域スペクトルの抗生物質を投与する。 [荒木五郎] どんな病気か 脳梗塞とは、脳の血管が詰まったり何らかの原因で脳の血のめぐりが正常の5分の1から10分の1くらいに低下し、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その状態がある程度の時間続いた結果、その部位の脳組織が 壊死 えし (梗塞)してしまったものをいいます。 この脳梗塞は、以前は 脳血栓症 のうけっせんしょう (血管がによりだんだん細くなり、最後には詰まってしまう状態)と 脳塞栓症 のうそくせんしょう (どこかにできた血栓がはがれて、 栓子 せんし となって脳に流れてきて詰まる状態)に分けられていました。 しかし最近は予防的な立場からも、また脳梗塞が起きた直後の治療の面からも、脳梗塞を次の3つに分類することが多くなってきました。 全体のところで書いたように、日本では今、の約4分の3が脳梗塞です。 またその内容をみると、以前は日本の脳梗塞の約半分を占めていたが少しずつ減り始め、アテローム血栓性脳梗塞や心原性脳塞栓症が増え始めているようです。 予防は生活習慣の改善から の危険因子のところで書いたように、脳梗塞が起きやすいのは高齢者です。 また男性に多いのですが、他の危険因子である、、、病、ストレス、喫煙、大量飲酒、脱水、肥満などは、いずれもいわゆる生活習慣に関係したものです。 脳梗塞の予防はまず生活習慣を正し、かかりつけ医の指導に従って、治療すべき生活習慣病を早めに治すように努力することが必要です。 症状の現れ方 脳梗塞の典型的な症状には、意識障害、 片麻痺 かたまひ (片方の手足の麻痺。 時には片側の手あるいは足だけ動かなくなる単麻痺もある。 両方の手足が全部動かなくなった状態は ししまひ と呼ぶ)、片側の手足や顔面の感覚障害、言語障害、 しつごしょう (考えても言葉が出てこなかったり、相手の言うことが聞こえても理解できない状態)などがあります。 ほかにも 健忘症 けんぼうしょう 、 同名性半盲 どうめいせいはんもう (両眼とも視野の半分だけが見えなくなる状態)、複視(物が二重に見える)、ふらつき、などだけのこともあります。 急いで病院に運ぶ理由 最近は脳の検査法が非常に進歩して、はCTやMRIを使うと早期に確実に診断ができるようになりました。 は脳梗塞の患者さんの画像です。 発症して数時間以内なので、まだCT検査ではみなさんにわかるような異常は出ていません。 しかしMRI像では向かって左側に白く写っている梗塞(矢印)がすでに現れています。 CTで梗塞がもっとはっきりしてくるのは、24時間たってからです。 診断法ばかりでなく治療法も進歩しています。 脳梗塞の中心部は、血管が完全に詰まるとその先は1時間くらいで梗塞になってしまいますが、その周囲の部分(ペナンブラと呼ぶ)は1~数時間はまだ生きていて、早めに適切な治療が行われれば機能を回復することも可能です。 しかし治療開始が遅れると周囲の組織も徐々に壊死に陥り、1本の血管が詰まっただけなのに時間とともに梗塞は少しずつ大きくなっていきます()。 また、詰まった塞栓を溶かすといっても、詰まってすぐならよいのですが、3~4時間以上たってしまうと、詰まった塞栓をせっかく溶かしても、壊死に陥った組織(梗塞になった部分)に大量の血液が入り込むので、部分的に出血を起こして出血性梗塞になることもあるのです。 ですから脳梗塞ではなるべく早く、できれば発症して3時間以内に治療が開始できるよう、すぐに専門医のいる病院に患者さんを運んでください。 治療の方法 発症したばかりの脳梗塞の治療は、内科的な薬物療法が主体になります。 脳外科の手術が超急性期に有効なのは、小脳という部分の大きな梗塞や、大脳全体が梗塞のためぱんぱんにふくれ上がって、生命の危険がある時だけです。 治療薬には脳のむくみをとる薬( 抗脳浮腫薬 こうのうふしゅやく )、血栓を溶かす薬(、コラム)、 抗血小板薬 こうけつしょうばんやく や抗血栓薬(できた血栓がさらに心臓側に向かって延びてくるのを防いだり、再発を防ぐ薬)、脳保護薬(フリーラジカルなどの有害物質を除去する薬)などがありますが、これらの使い方は専門の医師にまかせておけばよいでしょう。 今は、設備の整った専門病院にかなり早期に入院した患者さんでは、脳梗塞発作そのもので亡くなる人は10%以下になりました。 発作を起こした人のだいたい45%くらいが完全に社会復帰しています。 残りの人は残念ながら寝たきりになったり車椅子の生活を余儀なくされたり、何らかの後遺症で悩むことになります。 しかし昔はは3分の1の人が亡くなり、3分の1の人が重い後遺症で悩まされるといわれていましたから、それに比べればかなりよくなっているといえます。 ただし亡くならなくても発症後1年以内に10人に1人弱の人が再発を起こしています。 再発すると後遺症をもっと強く残したり、寝たきり、などの原因にもなります。 再発の予防には危険因子をあらためて十分治療することと、抗血小板薬(アスピリン、クロピドグレル、チクロピジン、シロスタゾールなど)を毎日服用することが基本になります。 なお、心原性脳塞栓症の再発予防には、抗血小板薬よりも 抗凝固薬 こうぎょうこやく (ワルファリン)などをすすめます。 そのため、脳梗塞の細かい病型までをしっかりと診断することが必要なのです。 病気に気づいたらどうする いずれにしても本人や家族が何かおかしいと感じたら1分でも早く専門の医師のいる病院に行くことです。 また、普段から脳卒中が起こったらここ、心臓発作らしかったらこの病院などと考えておくことが必要です。 篠原 幸人 どんな病気でしょうか? 脳そのものの動脈硬化が悪化してできた血栓によっておこるものを脳血栓、体のほかの場所、たとえば心臓などでできた血栓や脂肪のかたまりが、脳の血管に流れついたためにおこるものを脳塞栓 のうそくせん といいます。 脳血栓はさらに、ラクナ梗塞とアテローム梗塞の2種類に分かれます。 ラクナ梗塞とは、脳の奥のほうにある非常に細い血管がつまる状態で、小さな梗塞が多発することが多く、症状が現れないごく小さな梗塞も少なくありません。 ラクナとは小さな穴という意味です。 一方、アテローム梗塞とは、脳の太い動脈や頸動脈 けいどうみゃく の動脈硬化が進行して血栓ができたり、血栓が血管の壁からはがれて流れていき、脳の奥の血管をつまらせてしまうものです。 血栓がつまった場所により症状はさまざまですが、半身麻痺 はんしんまひ 、感覚の低下、頭痛、めまい、吐き気・嘔吐などがよくみられるほか、意識障害や昏睡 こんすい 状態に陥る場合もあります。 回復しても、麻痺やなんらかの障害が残ったり、脳血管性の認知症を招いたりすることがあります。 脳血栓の場合は、睡眠中など安静にしているときにおこることが多く、数時間から数日かけて徐々に症状が進んでいきますが、脳塞栓の場合は急激に症状が発生し、数分の間に悪化してしまいます。 脳梗塞に先だって、「 いっかせいのうきょけつほっさ 」という症状をおこしている患者さんもいますが、これは非常に軽い意識障害や麻痺で、しかも数分から数時間、長くても一昼夜といった一時的な発作であるため、本人も周囲も気づかなかったり、気づいたとしてもほとんどが医療施設に行かないまま放置されたりするようです。 この段階で脳動脈の状態の改善を行えば、大きな発作を予防することができます。 脳梗塞が疑われる発作がおきた場合には、一刻も早く治療を行うことが重要で、とくに発作がおきてから数時間以内の適切な処置が、その後の経過や後遺症を大きく左右します。 血管の弾力性が低下したり、血管の壁の厚みが増して血液の通路が狭くなったりすると、血液が流れにくくなってくるため、血液が固まりやすくなります。 こうしてできてしまった血栓が血液の流れを止め、この動脈から酸素の供給を受けていた脳細胞が酸素不足をきたし、障害を受けるために、いろいろな症状がおこってきます。 脳塞栓の場合は、脳以外のどこかでできた血栓(心臓で生じることが多い)や脂肪のかたまり、腫瘍細胞 しゅようさいぼう 、場合によっては細菌などが血流にのって運ばれ、脳の動脈につまって、血液の流れを止めてしまうことで、発作が現れます。 加齢とともに、脳卒中の発症率は増加し、脳卒中の約3分の2は、65歳以上のお年寄りに発生しています。 とくに、脳梗塞の発症率は加齢とともに急激に上昇します。 男性は、女性と比べて脳卒中発症率は1. 7倍と高くなっています。 また、、、などは脳梗塞の大きな危険因子となっています。 さらに、病後の生活についても、日常生活を営むうえで支障をきたすような後遺症を減らし、その人らしい生活を保てるようにする(生活の質を改善する)ことが報告されています。 ストロークユニットとは医師だけではなく、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、メディカルソーシャルワーカーなどで構成され、それぞれのメンバーが専門性を生かし、いろいろな側面から協力して治療とケアを行うチーム医療のことです。 、、などを合併していない限り降圧療法は行いません。 ただし、血栓溶解療法を行う場合は、一定のレベルまで降圧することが推奨されています。 厚生労働省や日本高血圧学会がまとめたガイドラインでも、治療法、合併症の有無、時期などに応じて血圧を管理することが推奨されています。 また、高血圧は脳梗塞の最大の危険因子なので、慢性期にも血圧をコントロールすることが推奨されています。 5時間以内に血栓溶解薬であるrt-PA(遺伝子組換え式のt-PA、血栓を溶かす薬)を静脈内投与した場合と、同じく6時間以内にプロウロキナーゼを動脈内投与した場合の有効性を明らかにした非常に信頼性の高い臨床研究報告があります。 一方で、血栓溶解療法は深刻な出血症状の副作用を引きおこすこともあるため、適応については慎重に判断する必要があります。 /急性期のヘパリンナトリウム(血栓ができるのを予防する薬)の使用は勧められません。 発症48時間以内のアテローム脳梗塞については、抗トロンビン薬のアルガトロバンの有効性を示す研究があります。 抗血小板療法/発作がおきてから48時間以内に(血液を固まらせる働きをもつ血小板の働きを抑えて、血栓ができるのを予防する薬)を用いると、脳梗塞の再発を防ぎ、長期にわたって病後の経過を改善するという非常に信頼性の高い研究報告があります。 また、オザグレルナトリウムがラクナ梗塞の患者さんで運動麻痺を改善したという非常に信頼性の高い臨床研究報告があります。 脳の腫 は れ(脳浮腫 のうふしゅ )によって、最悪の場合は死に至る可能性もあるので、脳浮腫の程度によっては重要な治療となります。 このことは非常に信頼性の高い臨床研究によって確認されています。 急激な降圧は神経症状を悪化させることが臨床研究によって確認されています。 急性期ではガイドラインに従って血圧を管理する必要があります。 また、高血圧は脳梗塞の最大の危険因子なので、慢性期にも血圧をコントロールすることが推奨されています。 フリーラジカルを消去することによって、脳梗塞の悪化を防ぐことができます。 発症4. 5時間以内に治療可能な患者さんに対しては、rt-PA(アルテプラーゼ)の静脈内投与が推奨されており、改善に有効との非常に信頼性の高い研究報告があります。 また、発症から6時間以内の患者さんにはウロキナーゼが有効だったとする臨床研究があります。 ただし、血栓溶解療法には出血の危険があるため、専門的な施設でしか実施されていません。 また、アルガトロバンの有効性は日本の研究でしか証明されていません。 ヘパリンナトリウムは急性期の患者さんの予後を改善する効果はありませんが、深部静脈血栓症や肺塞栓の予防効果は証明されています。 D-マンニトールは、専門家の意見や経験から支持されています。 総合的に見て現在もっとも確かな治療法 発作がおきたらただちに専門施設へ行く つまった血管の先の脳細胞が完全に死んでしまう前に治療が始められれば、いろいろな機能が損なわれずにすむことになります。 発作後どれだけ早く診断を下し、治療を開始できるかが、その後の経過を決める大きなポイントです。 早期にいろいろな職種の専門家がチームを組んで厳重に患者さんを管理すること(ストロークユニット)、また、発作がおきてから48時間以内に、バイアスピリン(アスピリン)を用いることについて、多くの研究で有効性が証明されています。 現時点では、これらが信頼できる治療手段です。 発作がおきたなら、できるだけ早く専門のスタッフによって適切な処置が行われるように、専門の病院へ行くことが大切です。 高血圧や糖尿病、脂質異常症があるなど危険率の高い人は、日ごろから専門の施設を探しておくべきでしょう。 発作がおきて4. 5時間以内なら血栓溶解療法を 超急性期(発症4. 5時間以内)であれば、rt-PAを静脈内投与して血管をつまらせている血栓を溶かすこと(血栓溶解療法)で、脳細胞を死なせずに救える可能性が期待できます。 治療がうまくいった場合は、劇的な症状の改善がみられます。 しかし、血栓を溶かす作用は出血という重大な合併症をおこす可能性と紙一重でもあるため、血栓溶解療法は治療体制の整った専門の医療機関でのみ実施されます。 また、血栓溶解療法に適応するかどうかも、非常に慎重に検討されます。 脳出血がある、またはその恐れが高い患者さん、消化管や尿路など体のどこかが出血している患者さんは、rt-PAによる血栓溶解療法を受けることはできません。 肝臓や腎臓に重度の障害がある、重い高血圧や糖尿病がある、75歳以上の高齢者なども出血の危険が高いことから治療の適応とならないことがあります。 早期の対応ができなかった場合にはさらなる悪化を防ぎ、脳細胞を保護する 発作がおきてから専門施設へ行くまでにある程度時間がかかり、脳細胞がほとんど死んでしまった状態になっている場合には、血管の開通を目指すより、梗塞がこれ以上進展するのを防ぎ、ダメージを受ける脳細胞をできるだけ少なくすることが治療の目的となります。 アスピリンや脳循環・代謝改善薬を用います。 抗トロンビン薬、抗血小板薬、脳保護薬の有効性はさらに国際的研究を なお、血栓を溶解する目的の抗トロンビン薬・スロンノンHI/ノバスタン(アルガトロバン)、抗血小板薬・カタクロット/キサンボン(オザグレルナトリウム)、脳保護薬(活性酸素を消去し、脳細胞が酸化され障害が広がるのを抑える)・ラジカット(エダラボン)はわが国で行われた二重盲検試験 にじゅうもうけんしけん でしか有効との結論に達していません。 国際的な視点からの検証が、将来必要になるでしょう。 1 Jauch EC, Saver JL, Adams HP Jr, et al. 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